善悪では判断できないinsiteという施設について

こんにちは!TAKAです!最近は私が10代の頃に考えていたことについて深掘りして書いていましたが、今回はそれとは関係なく、私が大学時代に出会った日本では考えられない衝撃的な施設について紹介したいと思います。ここで読んでくださっているみなさんもこのことについて知って、一度深く考えていただきたいトピックとなっています。では本題に入りましょう。

薬が合法的に打てるバンクーバーにある施設insite

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私が通っていた大学の地理学の授業では「貧富の構造」という内容の授業を扱っていました。その際には、薬物中毒者について触れたりしたのですが、ちょうど授業の一環で中毒者のいるようなエリアに足を運ぶフィールドトリップがあったんです。その時に先生から教えてもらった施設がinsiteというこの緑色の建物でした。この施設は政府が管理していて、薬物中毒者は建物内で合法的に薬物を打てるというものなんです。衝撃的すぎませんか?みなさんならそんなことに賛成するわけがありませんよね?

なぜこんな施設があるのか?

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「なんでそんなことするの?おかしいでしょ。。。」と思っていると思います。それにはちゃんとしたわけがあるんです。

・注射針の使い回しによる感染症、病気の広がりを防ぐため

・犯罪率を抑えるため

・社会復帰を手助けするため

こういうことなんです。
犯罪率についてみなさん引っかかっているかもしれませんね。
実は、薬物中毒者からいきなり薬物を取り上げると犯罪をするという確率が非常に高くになるというデータが実際にあるんです。一般的な人がその被害になるくらいなら、定期的に薬物を与えて犯罪行動をしないように制御する方が社会のためだというのが政府の考え方なのです。そして3つ目の社会復帰させるためというものですが、日本だと薬物を一度やってしまうと社会復帰することがほとんど不可能になってしまいますよね。ですが、カナダ政府には人間は過ちを犯すものだという考え方があり、過ちを犯した過去があったとしても社会復帰を望むものであればそれを支援するという感じなんです。

薬物をやめさせるということはもちろん理想なのですが、やめさせることによって他にネガティブ要素が発生する場合、二つを天秤にかける必要があります。このような天秤にかける必要がある事って社会の中には無数にありますよね?
善悪でしか判断しないというのはとても簡単なことですが、いかに根本的な所に目を向けられるのか、改善策を考えていけるのかというところにフォーカスできると社会はより良くなっていくのかなと個人的には思っています。今回のこのトピックからみなさんが社会について一つでも何か考えるきっかけになれば良いなと考えています!!ではでは〜また〜!